Dior：健康とウェルネス

サイエンスは美しくなる

パンデミックが収束に向かうにつれて、消費者はこれまで以上に科学を重視し、研究と事実に根ざした製品を求めています。

この傾向は、消費者がかつてないほど製法や成分について知識を深めている美容業界で特に顕著です。Vogue Businessによると、2020年以降、レチノールやヒアルロン酸といった特定の美容成分の検索が、高級eコマースプラットフォーム「Net-a-Porter」で700％も増加したとのことです。

このことから、IräyeやAugustinus Baderといったスキンケアや美容の破壊的イノベーターが刺激を受けて科学に裏打ちされた製品を展開しています。IräyeはMichael Detmar教授やEpameinondas Gousopoulos博士といった、リンパ医学の専門家と共同で、局所的な塗布によってリンパ系を活性化し、皮膚の洗浄、老廃物の除去、体液バランスの維持を助ける初のスキンケアラインを開発しました。

一方、幹細胞の第一人者であるAugustinus Bader教授は、自身の医学的経験を活かし、「アルティメット・スージング・クリーム」と呼ばれる新製品を開発しました。この製品は細胞を再生するTFC8複合体を利用し、表皮の最外層である皮膚バリアを保護するものです。

話を広げる：美容業界の消費者の成分に対する意識が高まっている今、Dior Beautyの製品群をその主成分に着目して紹介したり、キュレーションしたりすることを検討してみてはいかがでしょうか。

現代の瞑想

アプリやプラットフォームにより、瞑想という古くから伝わる営みが現代生活によりフィットするようになるにつれ、世界中で瞑想が人々の健康習慣の一部としてますます重要な位置を占めるようになってきています。

パンデミックの第一波の間、英国の人口の半数以上が、ロックダウンの規制に対処するため、毎日の瞑想習慣を始めました（出典：University College London）。これは、瞑想をより柔軟で日常的な活動へ変化させるものでもあります。最近の研究によると、米国では88％の人が30分以下の瞑想を行っています（出典：Mellowed）。

高級ブランドでも、マインドフルネスに着目したキャンペーンが相次いで展開されています。昨年、フランスのファッションブランドであるHermès（エルメス）は、WeChat上でヨガのチュートリアルを開始し、同社のスカーフやアクセサリーを健康的なルーチンに取り入れられることをアピールしました。また、先月紹介した「ライフスタイルの再構築（Riwilding Lifestyles）」の高まりを受けて、各ブランドはフラワーセラピーを通じた代替的なマインドフルネスを称えることもできます。このセラピーは、花やフラワーアレンジメントで人々がゆっくりとした時間を過ごし、心の余裕を見つけられるようにするものです。

話を広げる：フラワーアレンジメントや、シルクスカーフを折るなどの瞑想的なアクティビティを通じて、より観想的な店内環境を作る方法を検討してみましょう。